2010年07月02日

姫路おでんを食べてきました(2)

from con

(前回のあらすじ)日生でカキオコを食べたり、中南米美術に驚いたりした帰り道、M君が食べたことがないというので、「姫路おでん」を食べに姫路駅で途中下車することにした。

 


(本題)

M君は「姫路おでん」の存在自体を知らないと言うこと。

改めて説明しますと、

姫路おでんとはおでんにしょうが醤油をかけたり、つけたりして食するというものですが、その歴史は古く、戦前にさかのぼると言われています。

 

以前、ブログで紹介したとおり、

1997年に全国のおでんを食べ歩いた『とことんおでん紀行』の中でも取り上げられており、それなりに知られた食べ方だったようです。

http://hyogotsucool.seesaa.net/article/149662615.html

 

しかし、これが相当な知名度を得たのは、

「姫路おでん探検隊」の存在抜きに語れないようです。

詳細はぜひ、姫路おでん協同組合のホームページを見ていただきたいのですが(http://himejioden.jp/)、たとえば、「姫路おでん」と命名し、広めたのもこの探検隊ということです。

確かに、『とことんおでん紀行』では、単に「しょうが醤油のおでん」と書かれています。

 

……などと書いているものの、かくいう私自身、

一昨年4月に、人に連れて姫路おでんを食べに行くまで、

その存在を全く知りませんでした。困ったものです。

 


閑話休題。

M君と姫路駅で降りたものの、急に思いついたので、姫路おでん協同組合HPの「姫路おでん美食探検マップ」を持ってきていません。

「まあ、商店街とかテキトーに歩いていたら見つかるでしょう。」

というノリでとりあえず、駅前の商店街をぶらつきます。

「姫路おでん」と書いた飲食店がいくつか見つかりました。

その1軒が美味しそうだったので入りました。

 

早速姫路おでんとビールを注文。

 

↓姫路おでんとはこれです。

IMGP0233.jpg

手前がしょうが醤油。

しょうが醤油がかけられているのではなく、漬けて食べるタイプです。

 IMGP0234.jpg

味覚について保守的なMくんは、食べるまで本当に美味しいのかと半信半疑でしたが、いざ食べてみると、「あっさりとしていて美味しい」と、私の分までパクつきます。

IMGP0235.jpg

 

以前、私が入った店とちがって、今回の店はあっさりとした味で、

確かにしょうが醤油とあいます。
途中から日本酒に代わって、酒が進みます。

ちなみにこの店は姫路おでん以外も美味しく、

旬のホタルイカなども食べました。余談ですが。

IMGP0236.jpg

姫路おでんは、姫路のご当地グルメとして不動の立場を手にしていると言っても過言ではありますまい。
ぜひ、姫路観光の際はご賞味あれ。


 

その「姫路おでん」を命名し、普及させた「姫路おでん探検隊」。

次なる課題はその実像に迫ることであります。(つづく。……はず)



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2010年06月29日

姫路おでんを食べてきました(1)

From con

姫路おでんを食べに行ってから、すでに約3ヶ月……
…………光陰矢のごとし、とは申しますが、本当に早いものですね。
桜満開のあの日に気持ちだけ戻って、以下書きたいと思います。

桜満開の行楽日和の4月第一日曜日、
いつもの生粋の高砂人N君とは別の明石在住M君と、
JRに乗って、備前市日生(旧日生町)に
話題のカキオコ(カキお好み焼き)を食べに行ってきました。

とりあえず、カキオコのことはおいといて、
1点だけ記しておきますと、日生には、
森下美術館(備前中南米美術館)というのがあります。

↓美術館のHP
http://www.latinamerica.jp/

この美術館がすごい!
美術館の展示へのこだわりもさることながら、
あまり知らなかった中南米の芸術に圧倒されました。

↓たとえばこれを見てください。
IMGP0226.jpg
(ちなみに、この美術館は撮影OKです)

デフォルメといい、表情といい、
漫画に出てきそうな、サブカルチャー的な雰囲気がしませんか?

アカデミックな美術館がサブカルにつながるとは・・・・・
意外にこういう美術館が兵庫県にもあるのではないでしょうか?

まあ、それはさておき、日生の帰り道、M君が食べたことがないというので、
「姫路おでん」を食べに、姫路駅で途中下車することにしました。(つづく)

すいません、本題までたどり着けずに。。。。。
posted by CON at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 姫路おでん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月12日

おでんの本(『とことんおでん紀行』)

姫路おでんを食べに行って、はや、1ヶ月。
一応、調べてから書こうと思って、そのままずるずると・・・・
月日のたつのは早いですね。

いま、
新井由己『とことんおでん紀行』知恵の森文庫(光文社)
という本を読んでいます。
著者の新井さんは1990年代に原付で日本1周しながら、
おでんを食べ歩いたという強者。韓国、台湾にも行ってます。
その成果がこの本にまとめられています。

もちろん、このなかで、特徴あるおでんとして
姫路おでんも取り上げられています。(同書、190-194頁)

この本によれば、しょうが醤油で食べるという習慣は
西は相生市まで確認でき、北は(旧)波賀町まで確認できるということ。
東は不明ですが、西脇市でもかけるという情報があるということ。
「姫路市を中心にして播磨平野全体に広がりつつあると思われる。」
とあります。

また、姫路→相生→新宮→山崎→波賀と移動していく中で、
「普及する地域から離れるにつれて、上からかけていたのがつけるだけになるようだ。これは味噌だれを好む地域と同じである。」
とも感じられたようです。

この辺、ホントのところはどうなのか、調べてみたいですね。

それにしても、この本を読んで思ったのは、
各地のおでんがホントに個性豊かなこと。
シンプルな料理ほど、地域特性が出やすいのでしょうか?

B級ご当地グルメならではの楽しい本です。
興味のある方はご一読を。
posted by CON at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 姫路おでん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする