From con
http://hyogotsucool.seesaa.net/article/141106418.html←のつづき。
さて、お好み焼きと焼きそばを焼いて、食べている間に、
玉子焼きが出て来ました。
全国的知名度の高い玉子焼きですから、
今さら説明は不要かも知れませんが、
だし汁につけて食べます。
ふわふわの触感に中はとろとろ。
こんなに大きなタコも入っています。
完食。
お好み焼き、やきそば、玉子焼き、ビールで腹一杯です。
これ以上は食べられません。
最後にだし汁について。
何度も引用して恐縮ですが、
熊谷真菜『たこやき』(講談社文庫)によれば、
だし汁も徐々に進化していっているようです。
(以下は、同書114〜123頁を参考にしてます)
第1段階 だし汁につけない
第2段階 冷たいだし汁につける
第3段階 熱い(温かい)だし汁につける
まず、第1段階。
元祖として有名な向井さんの玉子焼きはだし汁につけなかったそうな。
次の第2段階。
熱々を冷まし、食べやすくするために、冷やした昆布ダシにつける。
現在でも冷たいだし汁で出している
「よこ井」二代目横井孝子さんのコメント。
「玉子焼きのだしは冷たいのが本来なんですよ。
だってあつあつの玉子焼きを熱いおだしでいただくなんて、
ちょっとおかしいと思いませんか。子供なんて食べられませんよ。
それに器のなかで玉子焼きの形はくずれるし。」(同書116頁)
これを読むと、温かい(熱い)だし汁につけているのは、
そして第3段階。熱々のおすましのようなだし汁につける。
熱いだし汁を考案したという
「蛸の壺」主人・木村憲吾さんのコメント。
女性や子供のおやつみたいなものだった玉子焼きを
なんとか大人の味にしたい、
そこで「だしには三つ葉のきざんだものを浮かして、
色、かおり、味と
三拍子そろった大人の玉子焼きをつくったんです。」(同書122頁)
これを読むと、
なるほど、それはそれで道理のような気がしてきた………。
先ほど、私は「進化」なる言葉を使いましたが、
こうしてみると、進化と言うよりも
多くの人に受け入れられていくと同時に料理人の創意工夫も加わり、
提供方法、賞味方法が枝分かれして、「多様化」していった、
というのが真実に近いのでしょうか?
ということは
これからも様々なだし汁のあり方が出てくるものと期待されます。
1960年代。(とは言え、50年近い歴史を有するわけですが)
まだまだ玉子焼きも、そして食べ方も変化していくのでしょう。
要はB級グルメはうまければいいわけで、
元祖にこだわるのも良し、新しいものを好むも良し。
みなさんはどのタイプが好きですか?
ちなみに私の父親はソースをつけて食べています。 (おわり)