From NV1
「第15回アニメーション神戸」へ。
昨年より来場者が多い感じでした。
日時:2010年11月28日(日)13:00〜17:40
場所:神戸国際会議場メインホール
公式サイト: http://www.anime-kobe.jp/
主催:アニメーション神戸実行委員会
会長:矢田立郎(神戸市長)
委員長:神谷明(声優,『キン肉マン』『北斗の拳』など)
事務局:神戸市企画調整局情報化推進部
内容:
第1部:デジタル・クリエイターズ・アワード (13:00〜15:15)
第2部:アニメーション神戸・授賞式 (15:30〜17:40)
2回に分けて記事投稿します。
本記事では第1部を報告します。
◆第1部 デジタル・クリエイターズ・アワード
審査委員長は,『おじゃる丸』などの監督である大地丙太郎(だいち あきたろう)氏です。
(1)デジタル・クリエイターズ・アワード
一般公募したアニメーション作品の上映と表彰。
オリジナル・アニメーションですが,
- ノミネート作品は,J:COMの神戸・芦屋・三木エリアで12月25日(土)20時〜,2月からVOD(Video On Demand)で放送予定です。
- 最優秀賞とアニタス神戸賞の受賞者が東京工芸大と阿佐ヶ谷とわかり,大地丙太郎氏に縁のある土地だったのは偶然でした。
審査の合間に,昨年度,最優秀賞受賞者が制作した神戸観光PRアニメが上映されました。
ミュージカル風にテンポ良く名所を紹介しています。
風見鶏の案内人(着ぐるみ)の中の人が●●というオチがあります。
神戸観光PRアニメーション「神戸と私」
YouTube動画 http://www.youtube.com/watch?v=6gPHGzqKRU0
大地丙太郎氏の講評ですが,
- 年々クオリティが向上している。
- 毎年ごとに作風の傾向があり,今年は「全体的にほっこり」である。
- 入選者には次回作を必ず作ってほしい。作り続けること,継続の力が大事。
(2)アニメメーション四方山話
アニメーション神戸ではおなじみの二人:大地丙太郎氏と神谷明氏によるスペシャルトークです。
神谷氏が進行を兼ねて,大地氏から話を引き出しつつ,二人のトークが進み,30分強の時間が短く感じられました。
お二方からも,続きは来年のアニメーション神戸で,という話が出ました。
主な内容は,
大地氏のアニメ制作に入るきっかけ:
- 高専でデザイン,大学で写真を学び,芝居写真を撮ることを目指していた。
- 大学研究室の教授が,ジャングル大帝のアニメ制作でカラー調整(白黒でも見映えのする彩色)に関わった人物であった。それで,アニメ撮影の求職があり,アニメ業界へ進んだ。
- 影響を受けた作品は,小学2年の時に見た赤塚不二雄『おそ松くん』で衝撃的だった。また,時代劇にも感化され,近衛十四郎が好きで日本一上手なチャンバラだったと思う。
- 声優に求めるのは,センスと向上心。一生懸命に前向きであること。
- 口パク(のコマ数)にセリフを合わせる上手さだけでなく,そこに感情を通わせることが大事。技術だけでなく心の通った芝居ができること。
- 両名ともに,三石琴乃さんを絶賛。
セーラームーンの時に,この若さで(できる)と驚いたが,未だに成長している。
『おじゃる丸』のオカメ姫役で早口のセリフがあり情感を込めるのは難しいのではないかと思ったが,余裕でこなした。 - 作品により要求される芝居も異なる。『僕らがいた』はナチュラルさ,『十兵衛ちゃん』はクサイ芝居となる。気持ちの良いリズムや緩急の両方を持ち合わせる人が良い。
(3)エンディング〜3秒原画応募作品上映〜
今年は,女性3人組KKMによるテーマ曲『Dream Chance!』の生歌とともに上映されました。
次記事:第15回アニメーション神戸・第2部
http://hyogotsucool.seesaa.net/article/172371623.html
ブログ内関連記事:
第14回アニメーション神戸授賞式・クリエイターズアワード 2009年10月22日
http://hyogotsucool.seesaa.net/article/130897280.html