2009年09月24日

優しい神戸の風景たち−−「『神戸在住』の風景」

From con 


小説には「城崎にて」という名作がありますが、

兵庫県や神戸を舞台にした漫画って言うと?

 

その名のとおり、神戸を舞台にした
木村紺『神戸在住』という作品があります。

『月刊アフタヌーン』(講談社)に
19982006年にわたって連載された作品です。

 

書名だけ知っていて、読んだことはなかったのですが、

このたび1巻を買ってきて読んでみました。

 

神戸山手大学・短期大学をモデルにした学校に通う大学生が主人公の物語で、

震災にまつわるエピソードが随所に出るほか、

1巻だけを見ても、

三宮、中華街、ハーバーランド、須磨海岸、六甲アイランド
といったメジャーどころから、

長田、ひよどり台、モトコー(元町高架下)
といったところまで、

神戸の様々な土地が主人公の視点から紹介されます。

 

ウィキによると、作者の木村紺はプロフィール不詳の人らしいですが、

美術科に通う主人公の繊細な感覚と交友関係から、
作者の優しさがかいま見えます。

それらに加え、一見淡々としたストーリー展開と繊細で柔らかいペンタッチが

作品の独特の雰囲気を醸し出すと共に、

神戸の風景描写を優しいものにしています。

 

この『神戸在住』で描かれた風景を写真で紹介しているのが、

Nonkiさんが2001年に開設した「『神戸在住』の風景」です。

http://nonki.pro.tok2.com/

1〜10巻ごとにギャラリーをつくって、
各巻相当な枚数の写真が掲載されています。

 

『神戸在住』が気に入った人であれば、

その風景を実際に見てみようか、
という気にさせるだけの写真が充分に集めてあります。


私も2巻以降も揃えて、
作者の描く優しい風景を探しに
神戸市内の散策に出かけてみようかな。


そんな気分にしてくれるホームページです。


(参考)
ウィキペディアの「神戸在住」「木村紺」(9/23現在)

posted by CON at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | このHP・ブログは! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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